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経理的基礎があるか、どうかの判断は決算書のどこを見ているのか

 「経理的基礎がある」とは、どのような状態を示しているのでしょうか。それは、「産業廃棄物処理業を的確に、かつ継続して行うに足りる財政的基盤があること」と定義できます。「経理的基礎の有無」は、産業廃棄物処理業の許可条件の一つです。言いかえると、都道府県知事は、経理的基礎が「無い」業者に対しては、産業廃棄物処理業の許可を出してはならないということになります。
 では、「経理的基礎がある」とは、具体的に資金がいくらあれば良いのでしょうか?1000万円でしょうか。1億円でしょうか。実は答えはありません。廃棄物処理法にも詳しくその内容は定義されていないのですね。ですから、経理的基礎を有するかどうかは、どこかの金額によって決まるわけではないといことです。
 法律には明示されていませんが、産業廃棄物処理業の許可を出す際に、都道府県知事は、その事業者の「経理的基礎の有無」を審査しなければなりません。そこで、我々経営診断に関する国家資格を有している中小企業診断士や、監査業務の国家資格者である公認会計士が判断することが多いのです。
 私の場合は、単に決算書の数字がどうかだけでは審査しません。その決算書がどういう基準で作られているのかを把握して、その真実の数字に組替をして判断します。また、経営者がお話しする改善策の具体性も考慮します。経理的基礎を有すると言っていて、すぐに倒産してしまったというケースは私の知る限りではありません。

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